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2011 年度 実績報告書

大規模災害での小規模医療・看護活動を支える無線コミュニケーションシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22592418
研究機関東海大学

研究代表者

大山 太  東海大学, 健康科学部, 講師 (30398531)

キーワード災害 / 医療 / 通信 / コミュニケーション / 無線通信 / インフォメーションシステム
研究概要

本年度は、前年度まで作成した特定小電力無線中継器を現場で用い、その有用性を検証した。
特に東日本大震災の復興.復旧支援活動では、実際に避難所に無線中継器を設置し使用し検証した。避難所での避難民の方の医療や生活支援のために有効に利用できることが証明された。また大規模なマラソン救護活動において、マラソン医療救護活動支援のために無線中継器を使用。緊急重症傷病者対応などに、携帯電話と一線を画した貢献をすることができることがわかった。このように、微弱な電波を利用する無線通信回線であるが、草の根的な医療サービスを支援するためには十分活用できること明らかとなった。今後はこの微弱な電波をより確実に通信手段として用いる具体的提案を研究する必要がある。
また、本年度はデジタル簡易無線の活用も検証した。特定小電力無線と違い、高出力の通信手段でありより広範囲での通信を確保することが可能であった。さらに、これらを有効に使用するためにはコンピューターシミュレーションを併用することでより効果的に使用することができた。このように、微弱電波と高出力の電波双方に長所と短所があるが、これををうまく組み合わせ、災害時に「使える」システムとして発展させるべく、次年度研究を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

東日本大震災のため、ソフトウエア開発を依頼している業者の作業に遅れを生じている。そのため、インターネットによる無線通信回線中継システムが滞っている。

今後の研究の推進方策

無線通信系はほぼ完成に近くなった。これを元により詳細なデータをとり、汎用性のあるものへと進化させる。さらに、開発の遅れている無線中継のソフトウエアを、開発委託をしている業者と共に実験を重ねて完成を急ぐ。
最終的に、無線とインターネットを融合したシステムの初期タイプを完成させる。

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公開日: 2013-06-26  

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