研究課題/領域番号 |
22592419
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
野崎 真奈美 東邦大学, 看護学部, 教授 (70276658)
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キーワード | 看護学 / 看護教育学 / 看護実践力 / フォーカスアセスメント / マネージメントシステム |
研究概要 |
本研究は、看護の基盤作りである専門分野I(基礎看護学領域)において、効率的に学習を積み上げることができる統合的な科目群の構築と、質の確保ができるようにマネージメントシステムを組み込んだ教育プログラムを構築することを最終的な目的としている。 平成23年度は、前年度に引き続き統合的な科目群としての教育プログラムの作成にあたった。特に前年度に作成した生活者の視点で看護問題を抽出できるためのフォーカスアセスメントの枠組みを基盤にするよう留意した。これはヘンダーソン看護論のニード別にフィジカルアセスメントを配置させ、アセスメント結果を生活への影響に引き寄せた点が独走的である。 また、一連の教育の質を確保するためのマネージメントシステム(HACCP)を導入した際の、重要な点(Critical Control Point ; CCP)での連続的監視・記録の方法を試作した。主体的な学習活動を導くための教材開発および教育担当者間の調整に時間を要した科目もあった。「看護学概論」、「看護過程論」、「対象理解に関する科目」、「日常生活の援助に関する科目」について、マネージメントシステムを導入した統合的科目群である教育プログラムが完成した。 開講時期が適合し、準備が整った科目(「看護過程論」、「日常生活の援助に関する科目」)について、教育活動を展開し、同時に連続的監視・記録を試みた。実施によって示唆された教育プログラムおよび監視方法の不具合は、その都度検討し修正した。実際に展開した一部科目について、マネージメントシステムを導入した教育プログラムと、従来型の教育活動を行った際のアウトカムを比較し、本教育プログラムの有効性について検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調であるが、震災の影響で視察が5ヶ月遅れたことに伴って、一部の教材開発にかける期間を延期した。また、カリキュラム改正および科目担当者の交代に伴い、教育活動の質の確保に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
計画通りに、マネージメントシステム(HACCP)を稼働させつつ、教育プログラムを展開し、連続監視する。教育プログラムを評価し、教育プログラムを洗練する。研究活動を総括し、研究成果を公表する。
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