• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

看護師の夜間勤務における中枢性および末梢性疲労の神経生理学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 22592420
研究機関東邦大学

研究代表者

田中 美穂  東邦大学, 看護学部, 助教 (80385567)

研究分担者 室 増男  東邦大学, 医学部, 教授 (80112887)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード心拍変動解析 / 選択反応時間 / 16時間夜間勤務 / 蓄積性疲労
研究概要

16時間夜勤に従事する看護師を対象に、夜勤前・中・後の心拍変動、夜勤前・後の疲労テストを実施し、夜勤で起こる中枢性疲労を生理学的に評価しようと試みてきた。今年度はこれまでに収集したデータをもとに論文を作成し、時間生物学の学術雑誌に投稿した。論文の概要は以下の通りである。
ほぼ同質な16時間夜勤に従事する看護師の中に、夜勤前の交感-迷走神経バランスが異なる者が混在していた。それを2群に分けて、勤務時の活動および仮眠中の自律神経バランス、勤務前と後の疲労テストを比較した。その結果、サーカディアンリズムに逆らって働く夜勤による一過性疲労を検出する者と、もとより蓄積疲労を持つ者の差違が検出され、蓄積性疲労を持つ者のスクリーニングの可能性が示唆された。
これらのことは、評価が難しいとされている慢性疲労症候群(CFS)の生理学的な評価の一助となり、交代制勤務に従事する看護師の中に潜むCFS予備軍を検出し、労働衛生管理サポートの指針に繋がる。今後は、夜勤中の仮眠と夜勤後の自宅での仮眠や夜間睡眠に焦点をあて、看護師の蓄積疲労検出の試みを続けていく。
また、本年度は末梢性疲労の評価として収集してきた、健康な20代前半の女性を対象とした血流阻害時の脊髄反射(H-reflex)に関するデータをまとめ、学会で発表した。本研究は、加圧による阻血-開放による一過性の血流障害を擬似的な夜勤後の下肢浮腫とみなした実験であり、夜勤後の末梢性疲労の評価の一環として実施された。さらに、二交代制勤務に従事している20-30代の女性看護師を対象に、平日と夜勤後の座位・臥位・立位の3姿勢におけるH-reflex測定を実施した。本結果は被験者数が少なく、本年度中の学会発表はかなわなかったが、今後データ収集を重ね発表していく。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Central fatigue and sympatho-vagal imbalance during night shift in Japanese female nurses.2013

    • 著者名/発表者名
      Miho Tanaka
    • 雑誌名

      BIOLOGICAL RHYTHM RESEARCH

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1080/09291016.2013.781420

    • 査読あり
  • [学会発表] 立位姿勢におけるヒラメ筋の一過性阻血後のH波の変化

    • 著者名/発表者名
      田中美穂
    • 学会等名
      第11回日本健康行動科学会
    • 発表場所
      東邦大学医療センター大森病院5号館臨床講堂(東京都)

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi