研究課題/領域番号 |
22592425
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研究機関 | 関西医療大学 |
研究代表者 |
中納 美智保 関西医療大学, 看護学部, 准教授 (10342271)
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研究分担者 |
辻 幸代 関西医療大学, 看護学部, 教授 (10331802)
松下 直子 関西医療大学, 看護学部, 助手 (20438287)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 看護学 / 看護技術 / 温罨法 / リラクセーション |
研究概要 |
14名の女性を対象(年齢29.9±14.0歳,BMI24.1±3.5)に実施した。体温の変化は,深部温では実施5分値と比較して全ての測定値で有意差があった(F=10.804)。手掌では実施5分値・10分値,除去後5分(F=10.875),足底では全ての測定時間に有意な温度上昇があった(F=17.622)。肩部の皮膚温では実施5分と除去後5分(F=9.948),腹部の皮膚温は全ての測定時間に有意差が認められた(F=51.874)。肩部の皮膚血流量では有意差はなかったが,腹部では除去後10分値・20分値で有意な血流量の増加を認めた(F=6.489)。脈拍では実施5分と除去後10分値で有意な低下があった(F=7.194)。自律神経活動においては,交感神経の指標であるLF/HF値と副交感神経の指標であるHF/(LF+HF)値に有意差はなかった。温罨法の実施前後におけるαアミラーゼ活性値は有意差がなかったが,肩部の筋硬度は左右とも有意に低下した(右P=2.195,左=2.604)。主観的評価においては,92.9%の被験者は後頚部への湿性温罨法によって疲労感の軽減を自覚し,中でも28.6%は非常に楽になったと評価していた。眠気については92.9%の被験者が自覚し,その中の28.6%は強い眠気と評価していた。さらに92.9%の被験者がリラックスできたと評価していた。 後頸部への湿性温罨法は,深部温や皮膚温の上昇,腹部の皮膚血流量の増加をもたらすことにより,眠気や心地よさにつながることが示された。しかし,温罨法の温熱刺激により一時的に交感神経が刺激されたことによって自律神経活動やストレスマーカーの有意差はなかったが,気分爽快感や疲労感の低下などの主観的評価を得た。 よって本研究の結果から後頸部への湿性温罨法は,リラクセーション効果が期待できる看護技術であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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