本調査は、症状マネジメントモデルを用いて作成した乳がん体験者の術後上肢機能障害予防改善に向けた看護介入プログラムの効果を術前から術後3年までの縦断調査で検証することを目的に実施した。その結果、介入群と比較群の上肢周径患側健側差と時間には有意差があり、介入群の上腕周径が術後1週から減少した。また、介入群は比較群と比べて、術後3年の乳がん患者の上肢機能障害に対する主観的認知や腕の能力低下の評価が減少し、セルフケア達成度およびQOL得点が高かった。手術後3年までの教育的介入は、腋窩リンパ節郭清術を受けた乳がん患者の上肢機能や苦痛を緩和する効果が示唆された
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