手術を受けた前立腺がん患者は、性に関する問題は自分で解決すべきであり、看護師に相談する内容ではないと考えていた。また、前立腺がん患者のパートナーは性への関心が薄れている者が多く、夫の性機能の変化を問題として捉えていない者が多かった。さらに、前立腺がん患者とパートナーの夫婦関係満足度は治療後も高く、個別相談やサポートグループ参加へのニーズは低かった。前立腺がん患者とパートナーのセクシュアリティに関する問題を解決するためには、性に関する問題を抱えていないか定期的に確認する、看護師が性に関する相談にのれることを伝えるなど、看護師からの積極的な働きかけが必要であることを明らかにした。
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