研究課題/領域番号 |
22592440
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大桑 麻由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (30303291)
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研究分担者 |
真田 弘美 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50143920)
須釜 淳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (00203307)
紺家 千津子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20303282)
松尾 淳子 大阪医科大学, 看護学部, 講師 (10507370)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 末梢動脈疾患 / 皮膚形態 / 血行指標 / 透析 / 糖尿病 |
研究概要 |
本研究の目的は、末梢動脈疾患(peripheral arterialdisease; PAD)の病態と皮膚表面形態および皮膚の色調を関連づけて特徴を導き、下肢動脈閉塞の病態別特徴を見出し、その適合性を検討することであった。 方法1では、23年度に引き続き①皮膚表面形態:マイクロスコープ、②皮膚色調:簡易分光色差計、③血行動態:サーモグラフィー・ABI、④一般採血、⑤基礎情報:年齢・性別・診断名・PAD診断(フォンティーン分類)・治療状況(治療歴)・生活習慣(喫煙の有無、運動の有無、清潔習慣など)を測定・収集した。ABI層化別(0.5未満、0.5以上0.9未満、0.9以上1.3未満、1.3以上)に皮膚表面形態の特徴を記述し、皮膚表面形態および皮膚色調をデジタル画像から解析し数値化した。A:透析療法なし/糖尿病なし・B:透析療法なし/糖尿病あり・C:透析療法あり/糖尿病なし・D:透析療法あり/糖尿病ありとして、AとBの比較により糖尿病による影響を、AとCの比較により透析療法による影響を抽出できると考えた。方法2は指標を用いて、PAD合併維持透析患者を縦断的に観察することとした。 方法1では、ABI>1.0では体毛が影響し、獲得画像は皮溝の解析が困難であった。C群は対象患者を得ることができなかった。ABIと皮溝の太さと間隔は有意な相関が得られ(R2=0.728、0.662)、色調ではABIとa*との有意な相関が得られた(R2=0.457)。方法2では継続測定ができたものの下肢血行動態に変化がなく測定値の変化は得られなかった。下肢血行動態と皮膚表面形態および色調は有意な関連があり、指標として用いることの有効性が見出された。短期間での血行動態の皮膚表面の反映は形態よりも色調であることは推測できる。今後どの程度の血行動態の変化が数値としてあらわすことができるのかの検証が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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