本研究は外来化学療法を受けるがん患者の心身の緊張を緩和し促進する看護モデルを開発することを目的とし、以下の2段階(研究1、研 究2)の研究を実施した。研究1では、外来化学療法を受けるがん患者が体験する心身の緊張状態の測定を行い、さらに面接法にて収集したデータを質的帰納的に分析した。これにより、外来化学療法を受けるがん患者の心身の緊張と緩和のための対処過程が明らかとなった。研究2では、研究1の結果に基づいて、心身緊張緩和に必要と考えられる看護実践内容を抽出し、外来化学療法を受けるがん患者が体験する心身の緊張を緩和し促進する看護モデルの検討を行った。
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