研究課題/領域番号 |
22592453
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
石澤 美保子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (10458078)
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研究分担者 |
高見沢 恵美子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (00286907)
稲垣 美紀 梅花女子大学, 看護学部, 准教授 (60326288)
田中 結華 摂南大学, 看護学部, 教授 (80236645)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 皮膚障害 / クリティカルケア / 発生要因 |
研究概要 |
1.研究目的:クリティカルケア領域における特徴的な皮膚障害の発生要因およびケア内容を明らかにし、皮膚障害の早期改善および予防のためのケアプログラム作成への基礎データを構築する。 2.本年度の研究実施計画 (目的)昨年度完成した仮質問紙のパイロットスタディを実施し、質問紙を完成させる。その後全国の皮膚・排泄ケア認定看護師に郵送・回収し分析する。 (方法)昨年度完成させた仮質問紙をクリティカルケア領域を主に活動する皮膚・排泄ケア認定看護師3名に質問紙の回答を依頼し、回答にかかる時間、解釈が容易でない項目などについて報告を得る。その後修正し質問紙を完成させる。質問紙は日本看護協会のHPに施設名・氏名を公開している全国の皮膚・排泄ケア認定看護師1550名に郵送する。回収後は記述および推測統計にて分析する。 (結果)返送は376通であった(26%)。皮膚・排泄ケア認定看護師としてクリティカルケア領域の皮膚管理に39.5ヶ月かかわっており、調査期間の12日間に予防ケア5.1人、発生後ケア3.0人のケアをしていた。皮膚障害が発生する内的要因として多臓器不全、心不全、消化管穿孔等で、その具体的な要因として下痢便の接触、浮腫、末梢循環不全が上位に挙げられた。同外的要因として経鼻・経口送管チューブ、酸素マスクの紐、弾性ストッキングの圧迫等が挙げられた。同外的要因に対するケア方法として創傷被覆剤、フィルム材、軟膏とガーゼ、皮膚被膜剤の順で行われていた。皮膚障害の予防について、可能と思う73%、不可能と思う19%であった。スタッフ看護師のクリティカルケア領域における皮膚管理に対する意識は最近(2-3年前から)高くなった52%に対し、同医師の意識は以前からずっと低いまま55%と回答していた。また、医師の意識が高いほど院内の看護スタッフへの教育にかける時間は有意に長かった(カイ二乗検定、p<0.001)。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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