クリティカルケア領域における特徴的な皮膚障害の発生要因およびケア内容を明らかにし、皮膚障害の早期改善および予防のためのケアプログラム作成への基礎データを構築する研究を行った。皮膚障害が発生する要因は約 20 項目、 ケア内容は創傷被覆材、フィルム材、軟膏ガーゼが多かった。クリティカルケア領域における皮膚管理に対する看護師の意識は上昇傾向にあり、また医師の皮膚管理に対する意識が高いと、皮膚・排泄ケア認定看護師がクリティカルケア領域の皮膚管理に関する院内看護教育にかける時間は有意に長かった(Χ^2検定 P<0.001) 。看護師と医師の皮膚管理に対する両者の意識向上が不可欠であると示唆された。
|