本研究の目的は、訪問看護師の看護実践能力が可視化できる教育教材を作成することである。在宅ターミナルケアに携わる 5 人の訪問看護師の同行観察と面接から、訪問看護に必要な 7つの実践能力【的確な判断】【患者・家族を中心としたケア】【苦痛の緩和】【患者・家族に安心感を与える】【家族へのケア】【医師、他職種、患者・家族の調整を行う】【訪問看護師としての自己研鑽】について明らかにした。次にその実践能力が可視化でき在宅ターミナルケアの看護実践能力が学べる DVD を、患者のライフレビューの場面、安楽を目的としたリンパマッサージの施術場面、看護師の訪問看護実践能力についての語り、訪問看護カンファレンスの場面の4場面の構成で作成した。本 DVD からの学びを、訪問看護師 7 人と看護学生 159 人の視聴後の記述内容の分析から明らかにした結果、本 DVD は訪問看護師の実践能力を可視化できる教材であると評価した。
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