目的:本研究は、婦人科がんで化学療法を受けた対象者の皮膚のバリア機能への影響と、それによるQOLへの影響を検討するために以下の内容を明らかにすることである。 I. 婦人科がんで化学療法を受けた人と他の治療を受けた人の皮膚の状態を測定してバリア機能を比較する。 II. 皮膚の脆弱化によってもたらされるコスメティックな変化がボディーイメージやQOLに与える影響を明らかにする。 III. 治療によって脆弱化した皮膚にふさわしいスキンケア方法を検討する。 本研究は、平成18年度に久留米大学医学部に研究の倫理申請をし、承認を受けて継続して実施している。これまで主に婦人科がんで化学療法を受けた対象者と対照群として健常者への測定を行った。 現在の進行状況: 本年度は、対照群の測定数を増やすために、測定を行う施設側と対象の選定と実施に関して調整中である。そのほか文献検討や、関連学会へ参加して最新の研究動向を探った。また、QOLに関するインタビューガイド作成のための資料収集を行った。
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