研究課題/領域番号 |
22592460
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
清水 かおり 名桜大学, 健康科学部, 講師 (10284663)
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研究分担者 |
神里 みどり 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (80345909)
比嘉 憲枝 名桜大学, 健康科学部, 講師 (40326509)
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キーワード | 離島 / 看護職 / ICT / ネットワーク / 支援体制 |
研究概要 |
離島・へき地で勤務する看護職者はその地理的特徴から継続教育の機会が得られにくく、知識・情報入手手段も限られている。そのため、離島・へき地で働く看護職が学習や相談を受けられるような支援体制が必要である。本研究は、沖縄県における離島・へき地の看護職者に情報通信技術(ICT)が活用できる環境を整備するとともに、ICTを活用して離島看護職者間のネットワークを構築することを目的としている。 本年度は講義・講演会、シンポジウム等の離島・へき地への遠隔配信を7回(送信4回、受信3回)実施した。遠隔配信を通し、遠隔受信/ビデオカンファレンス専用のパソコンがない、接続の度にインターネットリテラシーを備えた方の援助を必要とする等の課題が明確になった。 「島嶼・過疎地域における遠隔医療・看護の可能性を探る!」をテーマとした名桜大学人間健康学部シンポジウム(2011.10)において、「遠隔看護研究の視点から看護実践の可能性」について講演した。本講演では、島嶼の特殊性、離島診療所看護師の役割、支援体制と支援の実際、遠隔看護の可能性について述べた。シンポジウムの内容は地方新聞にも掲載され、広く離島・へき地看護職者の現状と支援の必要性を示した。 本研究はICTを用いた離島・へき地看護職種間のネットワークを構築することを目的としているが、離島側のICT環境(機器回線リテラシー)が安定的に供給できていないという状況が続いている。次年度は、沖縄県北部の3離島に遠隔配信/ビデオカンファレンス専用のパソコン、およびネットワーク回線(3G)を整備する。また、パソコンのデスクトップへのURLショートカット作成やID/Pass設定を済ませ、ワンクリックアクセス等本学web会議システムへの簡便なアクセス方法を模索する。並行してコンピュータリテラシー教育のため、離島に出向きデモンストレーションを重ねる。定期的な講演会等の遠隔配信を行い、離島側の受信スキルを高める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
離島側のICT環境(機器、回線、リテラシー)の整備が遅れている。 実際に離島を訪問し、コンピュータリテラシー教育を実施する必要性があるが、大学の業務の都合で思うように訪問することが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究はICTを用いたへき地・離島看護職種間のネットワークを構築することを目的としているが、離島側のICT環境(機器、回線、リテラシー)が安定的に供給できていないという問題がある。離島への遠隔配信、ビデオカンファレンス専用のPCおよびネットワーク回線を整備し、各離島に設置する必要性があり、次年度には積極的に整備を行う。コンピュータリテラシー/インターネットリテラシー教育のため、離島に出向き、デモンストレーションを重ねる。定期的に講演会のライブストリーミング配信を行い、離島側の受信スキルを高める。
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