調査内容:外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族が求める支援内容の調査-看護師を対象に 【研究目的】 看護師に対するインタビューにもとづき、外来治療を受けながら療養生活を送るがん患者の家族が求める支援内容を明らかにする。 【研究方法】 (1)対象者:外来あるいは病棟に勤務している看護師18人 (2)データ収集方法:1グループ6人の構成メンバーによるグループインタビューを行い、がん患者の家族に対して実践している支援内容、家族支援に関する困難さ、サポートグループにおいて必要と考える支援内容について調査した。 (3)データ分析方法:録音したテープから逐語録を作成し、質的帰納的手法で分析した。 【結果】 1. 家族に対する看護師の認識として、「患者を守りたい思いで気負っている」「病状の進行や副作用の不安を抱えている」「本当に困ったときしか吐き出さない」などが明らかになった。2. 家族支援としては、「家族との接点がない」「話し合う場がない」「家族だからと患者の支援を求めすぎ」「ため込んでいることが分かっても関わり方に迷う」など、看護師が考える困難さが明らかになった。
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