研究課題/領域番号 |
22592464
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
桑子 嘉美 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (70258979)
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キーワード | 人工股関節全置換術 / 脱臼予防 / 教材開発 / セルフケア |
研究概要 |
研究目的:人工股関節全置換術(以後THA)を受けた患者で、退院後に脱臼した患者に面接を行い、具体的にどのような場面、状況、動作で脱臼したか、個人特性と併せて日常生活における脱臼要因と個人特性を検討するとともに、教材の活用度と教材への要望を明らかにする。面接の調査結果を基に、従来から用いられてきたパンフレットやDVD教材とは異なる、患者がTHA後の脱臼予防に関するセルフケアを獲得するためのコンピュータ教材を開発し、その学習効果を検討する。 研究実施計画:THAを受け社会復帰後に股関節脱臼を起こした患者の実態調査 研究者はTHAを受け、社会復帰後に股関節脱臼を発症し、股関節症とその影響以外に歩行や日常生活に支障のなかった患者5名程度である。調査は半構成質問面接を行い、調査内容は(1)基礎データとして、年齢、性別、病名、既往歴と治療内容、THAによる入院期間をカルテより情報収集、(2)面接ではインタビューガイドに沿って社会的役割とキーパーソン、サポート体制、術後股関節脱臼を発症した時期、脱臼された状況と対処、脱臼肢位への認識、心境、さらに脱臼予防の指導内容とその実施への意見である。以上の内容を順天堂大学医療看護学部研究等倫理委員会に申請し認められた。現在、THAの術式により侵襲が異なり、対象者が減少することが予測され、調査機関を増やすよう準備している。教材作成に向けて、研究協力者と学習会を設け、学習目標や項目、構成などの意見交換を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた対象者が通院する機関だけではデータ不足が予測され、倫理申請等の調整を行っているため。
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今後の研究の推進方策 |
論理審査を待つ間に教材開発の基礎準備をさらに進め、対象者への調査終了後速やかにデータを分析し、教材を作成する。
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