前年度までの研究成果をまとめ、国際学会で1件と国内の学会で4件の発表を行った。学会誌へも1件投稿を行い、現在審査中である。 平成24年度に予定していた、関東地方の病院に入院中および通院中の循環器疾患患者のうち40歳以上で自記式質問紙に記入できる300名を対象とする調査は、研究実施計画に沿って行っている。 調査方法は、関連部署の医療従事者(主治医および病棟等の責任者など)にも同様の説明を行い、医療従事者から対象者の紹介を得て、調査者が対象者に書面と口頭で研究の趣旨および無記名の調査であることを説明し、同意を得た。同意が得られた対象者には、回答する回数が1回の調査と2回の調査があることを伝え、どちらかを選択してもらい、2回の回答を選択した対象者には、調査票を2部手渡し、1ヶ月後に回答用紙を投函するよう説明した。回収方法は、郵送とした。 分析方法としては、妥当性の検討と信頼性の検討を予定している。まず、元気感と病い感の尺度としての妥当性について、①一次元性の確認、②健康を査定する質問紙の下位概念との関係から検討する。次に、内的整合性を示す信頼性係数であるα係数と安定性を示す再検査法を行う予定である。 3月末までに、すべての調査票の配布は終えているが、4月22日現在も回収中である。5月中旬を目処に、データの入力と分析が終わるよう調整中である。
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