研究課題/領域番号 |
22592467
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
金子 眞理子 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (50318151)
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研究分担者 |
下平 唯子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70259141)
佐藤 紀子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (80269430)
久米 美代子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70258987)
柳 修平 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (30145122)
西村 勝治 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60218188)
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キーワード | チーム医療 / ストレスマネジメント / 精神看護専門看護師 / 支持的面接 / 認知行動療法 / がん看護 / メンタルヘルス / 看護相談 |
研究概要 |
1. 期間:2010年8月~2011年3月 2. 具体的内容:1)外来通院中の癌患者15名にメンタル支援に関するインタビュー、2)癌患者11名にストレスマネジメント介入、3)癌看護に携わる看護師91名に患者の精神状態のアセスメントと介入に関する質問紙調査4)看護師212名にストレスマネジメントに関する質問紙調査、5)看護管理者28名にスタッフのストレスマネジメントに関する質問紙調査を実施。3.結果の概要:1)癌患者15名の平均年齢は59.3歳、甲状腺癌8名、乳癌6名、肺癌1名で進行癌は5名(33%)であった。患者の73.4%が身体面、53.4%が精神面、40%が社会面のストレスを感じていると回答した。看護師に相談したことのあるストレス内容は、身体面が13.3%、精神面が6.7%、社会面が0%であった。一方、患者の80%が身体面、73.3%が精神面、60%が社会面に関する看護相談のニーズをあげた。医療における身体と心の相談窓口について93.4%の患者が必要と回答した。2)有効回答9名中全員が癌の進行や再発に関する不安を抱えていた。主な介入方法は支持的面接が6名、認知行動療法が4名であった。 3) 癌看護に携わる看護師の88.8%が看護実践のストレスが高いと回答した。癌患者の不安、抑うつ、怒り、せん妄、受容過程のアセスメント及びケアの全項目において95%以上の看護師が悩むと回答した。非常に悩む割合が多かったのは抑うつのアセスメントと怒りのケアであった。4)93.8%の看護師が仕事上のストレスがあると回答し93.3%がストレスマネジメントのシステムを希望し、88.6%が学習の機会を希望した。5)管理者自身にもストレスケアのニーズがあがった。IV. 意義と重要性:癌患者の精神面のニーズに応えるシステムは十分とは言えず、チーム連携システム、看護師自身の教育と支援を整備する重要性が示された。
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