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2012 年度 実績報告書

成人喘息患者のQOL向上をめざしたセルフマネジメント支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22592471
研究機関千里金蘭大学

研究代表者

山中 純瑚  千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (90300318)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードぜんそく / アレルギー / QOL / セルフマネジメント / 成人看護
研究概要

研究最終年度である本年度は、成人気管支喘息患者を対象に実施した調査結果から、喘息患者のセルフマネジメントに影響を及ぼしている要因を明らかにした上で、効果的なセルフマネジメント支援のあり方について言及した。
1.喘息患者のセルフマネジメントに影響を及ぼしている要因
性差での比較では、女性の方が症状コントロールに必要であるセルフマネジメント行動を積極的に実施していた。また喘息を重症化させる要因といわれている過剰適応的性格特性の患者は、自己管理行動に消極的であり、特にストレスに対する対処を行っていないことが明らかになった。セルフマネジメント行動が消極的になっている背景には、喘息は治療やセルフマネジメント行動によって今以上には改善はしないとの患者の思いが影響していた。また、重症喘息患者群は、積極的にセルフマネジメント行動を実施していたが、喘息によって活動を制限されていると自覚しており、QOLは低下している実態が明らかになった。
2.効果的なセルフマネジメント支援のあり方
今回の調査結果により、セルフマネジメント支援を行う際は、その行動が症状コントロールに有効な意味のある行動であることを患者自身が実感できるよう支援すること、セルフマネジメント行動を実施することが患者を心身ともに拘束させる要因になっていないかを考慮しながら支援することが重要であるといえた。特に重症喘息患者、性格的に過剰適応的である患者に対しては、セルフマネジメント行動を評価する際には、実施の有無で評価するのではなく、その患者に適したセルフマネジメント行動であるか質的に評価し、支援していくことが重要であるといえる。
今後は、喘息患者のセルフマネジメント向上にむけた具体的な支援プログラムの構築、および喘息を含めたアレルギー疾患患者への適切な患者教育を担うことができる専任のメディカルスタッフの養成に向けて研究を展開していく。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] An examination of psycho-social factors among adult patients with asthma2012

    • 著者名/発表者名
      JUNKO YAMANAKA
    • 学会等名
      ERS2012
    • 発表場所
      Reed Exhibitions Messe Wien Congress Center, Wien
    • 年月日
      20120901-20120905
  • [学会発表] 成人喘息患者の自己管理行動の実態と関連因子2012

    • 著者名/発表者名
      山中純瑚
    • 学会等名
      第6回日本慢性看護学会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松コングレスセンター ,静岡
    • 年月日
      20120630-20120701
  • [学会発表] 喘息患者の性格的因子が及ぼす影響の検討2012

    • 著者名/発表者名
      山中純瑚
    • 学会等名
      第24回日本アレルギー学会春季臨床大会
    • 発表場所
      大阪国際会議場, 大阪
    • 年月日
      20120512-20120513

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公開日: 2014-07-24  

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