成人喘息患者の効果的なセルフマネジメント支援方法の確立をめざして、成人喘息患者を対象にセルフマネジメント行動、症状コントロール、QOLの実態を調査した。291名の喘息患者のデータを分析した結果、セルフマネジメント行動に影響をおよぼしている要因として、重症度、性格特性、喘息に対する認識があげられた。また、セルフマネジメント行動の積極的な実施がQOLを低下させる要因になり得るとも考えられた。喘息患者のQOL向上をめざしたセルフマネジメント支援を行う場合は、セルフマネジメント行動を阻害している要因への介入とともに、適切なセルフマネジメント実施による効果を患者自身が認識できるような支援が必要であると考えられた。
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