研究課題/領域番号 |
22592475
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
浦 綾子 福岡大学, 医学部, 講師 (00526519)
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研究分担者 |
高橋 博美 福岡大学, 医学部, 教授 (50154852)
奥園 夏美 福岡大学, 医学部, 助手 (50469384)
石橋 曜子 福岡大学, 医学部, 助手 (70469386)
松永 明子 福岡大学, 医学部, 助手 (20571318)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 肝細胞がん / 睡眠 / 身体活動 / 倦怠感 / QOL |
研究概要 |
平成24年度は、研究の最終年度にあたり調査を継続しながら、研究成果をまとめ国内外での学会発表3件と論文を2件投稿した。その研究成果の一部を報告する。 本研究では、肝がんサバイバーのQOLを高めることを目的に、身体活動、睡眠、倦怠感、QOLの調査を行った。肝がんを再発した患者25名を対象に入院待機中の1週間、治療退院後の1週間、1ヶ月目の1週間、3ヶ月目の1週間に実施した。肝がんサバイバーの身体活動量は、入院前13.7Exで 退院後1ヶ月が11.9Exで入院前と後に有意差はなく、活動強度別にみると3METs 以上の歩数は入院前4361歩で退院後1ヶ月3751歩と有意に減少した。4Metsの活動時間は、退院後1週目に有意に低下した。身体活動と睡眠の関係では、歩行時間は睡眠の主観的評価の「入眠時間」や、客観的評価の「入眠中の覚醒時間」「5分以上の覚醒回数」と相関した。体の痛みが軽減すると身体活動量が増加し、QOLの下位尺度「身体機能」や「日常役割機能」が向上した。また、低強度の活動時間が増えるとQOLの「心の健康」や「全体的健康感」が向上した。睡眠の質は入院前に不良で、歩行時間が長くなると入眠しやすく中途覚醒回数が減少した。 治療退院後は一時的な肝機能低下や体力低下により倦怠感が増強したが、身体活動により睡眠の質が改善された。肝がんサバイバーは、低強度の活動でも頻度や時間を増やすことがQOL向上につながることや歩行により睡眠の改善につながることが示唆された。 今後は、患者の状況に応じた活動強度の身体活動プログラムを考案しQOLの向上を図る。さらに、睡眠障害の要因を探求し睡眠を改善する介入プログラムの開発に取り組むことを課題とする。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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