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2012 年度 実績報告書

乳児の泣きへの見極めを促す母親支援ガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592479
研究機関金沢大学

研究代表者

田淵 紀子  金沢大学, 保健学系, 教授 (70163657)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード泣き / 乳児 / 母親 / 育児困難 / ガイドライン
研究概要

本研究は、育児中の母親支援を目的に、乳児の泣きの見極めの過程を明らかにし、その過程を提示したガイドラインの作成と臨地での適用を検証するものである。
本年度は、これまでの縦断的な調査データから、出生後から生後1年までの間の母親の児の泣きの見極め過程のモデル化を行い、ガイドライン作成に着手した。
連携研究者と協議した結果、以下のように見極め過程をモデル化した。母親による児の泣きの見極め過程は、初産婦と経産婦で異なり、泣きの意味がわかるようになる時期は個人差はあるものの、初産婦でおおよそ半年から7~8か月頃、経産婦では初産婦に比べてこの過程が短縮化する傾向にあることを示した。すなわち、経産婦の場合は、半年を経過せずとも、おおよその泣きの意味を見極められる。しかし、すべての泣きに対して見極められるというわけではなく、時には生後1年ごろでも泣きの意味がわからないことがあることもあり得る。
上記のような見極めのモデル化を基に、母親のための指針として役立つガイドラインの作成中である。研究室のホームページを立ち上げたので、今後、ガイドラインの試作を提示する予定である。同時に、育児中の母親から意見聴取する予定である。より多くの母親の意見を反映し、母親が自分だけが児の泣きの意味がわからない、泣きの見極めができない、と悩まなくていいように、多くの母親に共通していることとして提示できる。このことは、育児に困難感を感じている母親の大きな支えとなる点で、有意義であり、育児支援に大きく貢献できるものと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ガイドラインの試作段階であるという点では、やや遅れているが、ガイドラインを公表する下地はできているため、おおむね順調に進展していると考えられるため。

今後の研究の推進方策

連携研究者を1名増員することで、連携研究者複数とともに協議を重ね、研究遂行に寄与できるものと考える。

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公開日: 2014-07-24  

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