研究概要 |
本邦では平均出生時体重は減少傾向にあり,低出生体重児の出生が増えている.正常出生体重児の母親と比較し,極低出生体重児の母親では育児上の問題を抱える者が多い.特に子どもの発育や発達,しつけなどに困難感を訴え,育児困難を感じる家族が多いことがわかっている.子どもの健全な成長発達に寄与する成育環境にどのような特徴があるのか分析し,極低出生体重児の適切な育児支援について検討する目的で前向きコホート研究を行う. 調査は妊娠期の母親に同意をとり,妊娠前期,後期に調査し,併せて母親のパートナーに対しても調査する.その後,出産時のデータ,出産後半年,1年…と子どもが15歳になるまで実施していく予定にしている。 現在は第一段階で初期データベース作成を主に行っている。調査協力者の同意を得、基本情報、妊娠・分娩期情報の登録作業を実施している。初年度の研究開始が遅延したのも影響し、研究協力者数が予定数に満たないが、現在までに(平成25年3月30日) 524人の研究協力者が登録された.
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