研究課題/領域番号 |
22592494
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂上 明子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (80266626)
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研究分担者 |
大月 恵理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90203843)
小澤 治美 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (40334180)
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キーワード | 続発性不妊 / 不妊治療 / 育児 / ストレス / 看護介入 |
研究概要 |
【研究1】は続発性不妊女性の治療と育児の両立に関連したストレスを明らかにすることを目的とした。10名の続発性不妊女性を対象とし、半構成的面接法を用いて研究者および研究協力者2名でデータ収集を行った。逐語録から質的・帰納的に分析し、母性看護学の専門家にスーパーバイズを受けた。その結果、続発性不妊・治療におけるストレスは、【続発性不妊に対する周囲の無理解による感情の揺れ動き】、【子どものいない不妊とは異なる妊娠へのプレッシャー】、【残された時間への焦り】、【続発性不妊治療ゆえの夫との協同の困難さ】の4つのカテゴリーに集約された。また、不妊治療と育児の両立におけるストレスは、【予想以上の子連れ受診の困難さ】、【治療が第1子の生活に左右される苛立ち】、【第1子の育児に伴う不妊ストレッサーからの回避困難】、【通院が第1子の生活・成長に及ぼす影響への懸念】、【子どものいない不妊女性への気兼ね】の5つのカテゴリーに集約された。これらから、不妊治療と育児との両立に伴う特有のストレスがあることが明らかとなった。不妊治療と第1子の育児が影響し合っている状況をとらえ、治療が第1子の育児にできるだけ影響しないように支援し、治療と育児の両立に伴う困難やストレスに対処できるよう働きかける必要性が示された。これらの結果を第8回日本生殖看護学会学術集会において発表した。さらに投稿準備中である。 【研究2】は続発性不妊女性の治療と育児の両立に関連したストレスを軽減するための看護と課題を明らかにすることを目的としている。現在、【研究1】の結果および文献検討に基づき、全国の体外受精等登録施設の看護職者を対象に量的にデータ収集するための質問紙の作成を行っている。
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