研究課題/領域番号 |
22592495
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
園部 真美 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (70347821)
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研究分担者 |
臼井 雅美 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50349776)
猫田 泰敏 首都大学東京, 大学院・人間科学研究科, 教授 (30180699)
廣瀬 たい子 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 教授 (10156713)
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キーワード | 高年初産 / 出産・育児 / 母子相互作用 / 育児ストレス |
研究概要 |
わが国では出産年齢の上昇が近年の大きな変化となっているが、高年出産の研究においては医学的リスクや不妊治療成績を報告したものが圧倒的に多く、出産体験や育児期におけるストレス、親子の関係性まで追跡した研究はきわめて少ない。 本研究は、高年初産婦を対象に、親子関係、なかでも母子相互作用に注目して、母親と子どもの双方からの視点により分析をする初めての実証研究である。35歳以上の高年初婦16名とコントロール群である20代初産婦7名を比較して、妊娠中の異常、不妊治療の有無、出産体験、母子相互作用、母親の精神健康度、育児ストレス、子どもの睡眠リズム、育児ネットワークなどを調べ、高年初産婦の妊娠、出産、育児の特徴を明らかにすることを目的とする。 前年度から開始している3か月時の家庭訪問の続きを実施し、出生後1年になってから対象者の1年後家庭訪問を継続して行った。3か月時と出生後1年の観察、質問紙調査内容は同じであり、NCATS (Nursing Child Assessment Teaching Scale)による遊び教示場面における母子相互作用をビデオ撮影し、あらかじめ郵送しておいた質問紙を回収した。NCATSのアセスメント有資格者によるコーディングを実施した。3か月時のデータの分析からは、高年初産婦は育児ストレスのいくつかの下位項目が高いものの、母子相互作用は、母親側の認知発達の促進が有意に高く、良好な母子相互作用を示していた。
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