研究課題/領域番号 |
22592511
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
長戸 和子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (30210107)
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研究分担者 |
池添 志乃 高知女子大学, 看護学部, 教授 (20347652)
升田 茂章 高知女子大学, 看護学部, 助教 (80453223)
坂本 章子 高知女子大学, 看護学部, 助教 (80553495)
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キーワード | パートナーシップ / 患者家族-看護師関係 / ガイドライン |
研究概要 |
本研究は、患者家族と看護師とのパートナーシップ形成のための方略を明らかにし、患者家族と看護師のパートナーシップ形成のためのガイドラインを開発し実践において活用可能なものへと洗練化することを目的とする。本年度の研究目標は、その最初の段階として、(1)患者家族とのパートナーシップを形成するために看護師が用いている方略、アセスメント指標を明らかにする、(2)「患者家族とのパートナーシップ形成のためのガイドライン(案)」を作成することであった。 (1) については、当初、看護師を対象とした面接調査を実施する予定であったが、まず「患者家族とのパートナーシップ」とは何かを明確にする必要があると考え、文献検討を行った。また、既存の文献で明らかにされている、「協働的パートナーシップに影響を及ぼす要因」も参考にして、インタビューガイドを作成した。これらの文献検討の過程で、患者・家族との間でパートナーシップを築くためには、患者・家族との相互信頼を基盤として、自律的に看護者としての役割を遂行する、高い能力が必要であることがわかったため、面接調査の対象者をこれらの能力を獲得していると考えられる看護者に変更することとした。すなわち、臨床経験が10年以上あり、看護管理者から家族に対するかかわりを評価されているのみならず、自らも意図的に家族にかかわっていると認識している看護者に変更し、3名の看護者から家族とのパートナーシップ形成のためにどのような方略を用いているか、パートナーシップが形成されているかどうかの判断指標などについて面接調査を行った。現在データ分析を進めているが、今後は、さらに5名程度の同様の看護者からデータ収集を行い、ガイドラインに含める内容を検討していく。
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