研究課題/領域番号 |
22592522
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
横山 寛子 東海大学, 健康科学部, 教授 (30143150)
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研究分担者 |
石井 美里 東海大学, 健康科学部, 准教授 (10276660)
辻 恵子 東海大学, 健康科学部, 講師 (30338206)
森屋 宏美 東海大学, 健康科学部, 助教 (80631845)
溝口 満子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 教授 (40149430)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 遺伝看護 / 遺伝相談 / 遺伝診療部門 / 遺伝専門看護職 / 職種間連携 / 出生前診断 |
研究概要 |
I.目的:遺伝診療部門を開設した施設が急増していることから、看護職の参入状況も変化しつつある。特に、出生前遺伝相談は遺伝相談の中で占める割合も多いことから、看護職の参入状況や職種間連携および施設間の連携も変化してきている。そこで、出生前遺伝相談における看護職の役割とチーム医療における現状を把握し、今後の遺伝看護職の役割を構築する一助とすることを目的として調査を行った。II.方法:1)調査対象および方法: 全国の遺伝診療部門を有する施設に、医師および看護師各1名を対象に調査用紙を送付・回収した。2)調査期間:2012年2月1日~3月10日 3)分析方法:データは、解析ソフトを用いて、統計処理を行った。4)倫理的配慮:東海大学健康科学部倫理委員会より承認を得た。III.結果:遺伝診療部門の所属スタッフ数は、医師は1~20人、看護師は0~4人さらに認定遺伝カウンセラー・心理士の参入の有無など各施設でかなりの差異があった。また、相談回数についても、毎日~不定期などといった状況であった。看護職の参入状況は、42.9%であり平成10年に実施した我々の調査と比較し4倍となったが、看護職の遺伝子診療部門へ配属は専属ではなく、他の業務が優先されるなかでの遺伝相談への関わりであった。また、チーム医療にとって重要な事前カンファレンスや学習会への看護職の参加は、約5割程度であった。また、職種間連携においても、看護職と連携がとれていると認識している医師の割合は、2割程度であった。IV.考察:看護職の出生前遺伝相談への参入は急増しているものの、配属は遺伝診療部門での専属勤務ではなく兼務が多いことから、その専門性が充分に発揮できるとは言い難い状況にあった。さらに、チーム医療を原則とする遺伝相談で、看護職が担うべき役割が現状としては展開されていないことが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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