研究概要 |
子育て支援者として期待されている祖母に対して,祖母の子育て支援の促進と,祖母自身の健康増進ならびに役割受容やQOL向上をめざした教育プログラムを実践し,祖母のサポート提供の状況,役割受容,自己肯定感,主観的QOLとサポート提供を受ける母親の母親としての役割受容意識の観点から教育プログラムの効果について検討することを本研究の目的とした. 平成22年度は,祖母の子育て支援とQOLを促進する教育プログラムを開発し,教育プログラムの効果の検討に必要なデータ,すなわち介入群のデータ(祖母と母親)と比較するために必要な対照群のデータ(祖母と母親を対象,祖母のサポート提供の状況,役割受容,自己肯定感,主観的QOL,サポート提供を受ける母親の母親としての役割受容意識)を,介入群に先駆けて縦断的に(妊娠後期,産後入院中,産後1か月,産後3か月,産後6か月)継続して収集した. 対照群は,地域特性や周産期ケアの内容が同等程度であることを考慮し,同県内において,同じ設置主体である周産期医療施設2施設の協力を得て募集した.この2施設において,研究協力に承諾が得られたはじめて子どもをもつ母親とその子育てを支援する祖母を対象にデータ収集を行った.
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