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2011 年度 実績報告書

先天性心疾患とともに成長する子どものレジリエンスを育むアセスメントツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592529
研究機関千里金蘭大学

研究代表者

仁尾 かおり  千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (50392410)

キーワード先天性心疾患 / レジリエンス
研究概要

先天性心疾患は、生命に直結した疾患、生まれながらの疾患という特徴より、患者は幼少期から特有の危機状況に遭遇し、そこから立ち直り、乗り越えてきた。
当該研究の目的は、「レジリエンス」という人の内面の強さを示す心理的特性に着目し、継続的に生じる問題をかかえながら成人期へ移行していく先天性心疾患をもつ学童期・思春期・青年期の子ども(人)の「レジリエンス」を育むためのアセスメントツールを開発し、実践に適用することである。
研究期間中に、次の3つの目的を達成することを目指している。(1)レジリエンス構成要素を明らかにする。(2)『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別』を作成する。(3)レジリエンスを育むための『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別』の有効性を検証する。
平成23年度は上記(2)に取り組んだ。まず、前年度に取り組んだ(1)、先天性心疾患をもつ学童期、思春期、青年期の子ども(人)の思いを調査したフォーカス・グループインタビュー(対象者21名)のデータを「レジリエンス」の視点で分析した。次に、その分析結果および先行研究を参考に、連携研究者2名と検討し、『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別(試案)』を作成するための調査項目を抽出した。その後、抽出した項目で作成した尺度を用いて、社団法人全国心臓病の子どもを守る会の協力を得て、学童期、思春期、青年期の子ども(人)500名を対象とした質問紙調査を実施し、現在、データ分析中である。
(1)については、平成24年4月3日~7日開催、the 4th Congress of the Asia-Pacific Pediatric Cardiac Society(APPCS 2012)で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査はおおむね順調に進展してる。しかし、学会発表や論文投稿については、現時点で学会発表1回のみであり、遅れている。

今後の研究の推進方策

質問紙調査のデータを分析し、国内外のレジリエンスに関する文献、小児の自己管理プログラムなどの内容を参考に、『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別(試案)』を作成する。その後、全国心臓病の子どもを守る会の協力を得て、『レジリエンスを育むアセスメントツール/発達段階別(試案)』の妥当性について検討する。研究進度がやや遅れていることの対応策として、研究分担者、研究協力者を追加する。平成24年度、すでに学会発表した以下の内容について、論文としてまとめ投稿する。Kaori Nio,Maki Ishikawa,Hitomi Takada(2012). Resilience of Children and Adolescents with Congenital Heart Disease. the 4th Congress of the Asia-Pacific Pediatric Cardiac Society. 他2題

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公開日: 2013-06-26  

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