研究課題/領域番号 |
22592530
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研究機関 | 四日市看護医療大学 |
研究代表者 |
大平 肇子 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (20259386)
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研究分担者 |
町浦 美智子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70135739)
齋藤 真 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (70178482)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 月経前症候群 / 呼吸法 / 副交感神経活動 / リラクセーション |
研究概要 |
1.目的:月経前症候群(PMS)の女性は黄体期の交感神経活動が亢進していることが知られている。平成23年度までの実験結果から、PMS女性の黄体期においても呼吸法は副交感神経活動を有意に増加させる即時的なリラクセーション効果があることが明らかとなった。そこで平成24年度は、呼吸法の日常生活での継続的な実施による長期的なリラクセーション効果およびPMS症状緩和効果を検討した。 2.方法:対象者は20~30歳代の女性20人のうちPMSの症状が顕著な14人とした。呼吸法は閉眼座位で10分間行う方法とし、対象者には自作のパンフレットで説明した後、1月経周期の間(約1か月間)1日1回程度の実践を依頼した。測定項目は心電図の解析による心拍変動、唾液コルチゾール、月経随伴症状(Menstrual Distress Questionnaire;MDQ)、呼吸法の感想であった。測定は呼吸法の説明前(介入前)と1月経周期後(介入後)に行い、時期は各人の黄体期とした。 3.結果と考察:対象者の黄体期のMDQ得点は35.6±22.28点であった。介入前と介入後を比較した結果、副交感神経活動の指標であるHF (The high-frequency)は、介入前724.6ms2に比べ、介入後は1198.9ms2と有意な上昇が見られ(P < 0.05)、約1か月間の呼吸法の実施により副交感神経活動が活発になったことが示された。唾液コルチゾール、MDQ得点は介入前後で有意な差は見られなかった。感想を分析した結果、呼吸法を行って頭がすっきりした、イライラが解消した、痛みが軽減したなどが症状緩和に関する記載が多くみられた。 4:結論:日常生活の中での継続的な呼吸法の実践は、PMS女性の黄体期における副交感神経活動を亢進させリラクセーション効果をもたらすとともに、PMSの一部の症状を緩和されることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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