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2011 年度 実績報告書

日米高齢者のスピリチュアリティに関する質的研究とスピリチュアリティ尺度開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592538
研究機関千葉大学

研究代表者

今村 恵美子  千葉大学, 大学院・看護学研究科, 講師 (50571337)

キーワード看護学 / スピリチュアリティ / 日米比較 / 高齢者 / ヘルス・プロモーション
研究概要

本研究は、(1)日本とアメリカ合衆国(米国)の高齢者の「スピリチュアリティ」のあり方を調査し、(2)日米両国で使用できる「スピリチュアリティの尺度」を開発することを目的とする。米国では多くの研究が「スピリチュアリティが高齢者の健康や健康行動に良い影響や効果を与えること」を報告しているが、日本では尺度の不足により研究が推進されず、このような関係が十分に研究・分析されていない。本研究によって、信頼性と妥当性の高い尺度を開発し、将来、日本におけるスピリチュアリティの科学的・量的研究を促進したい。さらに、スピリチュアリティの日米間国際研究を促し、文化比較的配慮とエビデンスに基づいた「スピリチュアリティに焦点をあてた包括的ケア(スピリチュアルケア)」を構築したい。
平成23年度は、試作した質問項目を使用し、(1)高齢者への一対一インタビューを実施した。その結果、4名の日本人および7名のアメリカ人の計11名の高齢者から、彼らがどのように「スピリチュアリティ」を捕らえているのか、身体・精神・社会的健康やヘルス・プロモーションとの関係はどうなのかなど経験や意見を聞き取り、質的・内容的な概念理解を深めることが出来た。高齢者へのインタビューを進めながら、質的インタビューに関するHeuristic Inquiry(発見的質的研究方法)理論に則る評価と分評を行う為、ミシガン大学看護学部名誉教授 Carol Lloveland-Cherry博士らとその準備を始めた。また一方、尺度の基となるアイテムをプールする為の広範囲な日米文献検索を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

質的インタビューにおいては、経験的に30名前後の対象者サンプルが集まることが望ましいとされている(Patton,2002)。分析に必要な人数が確保されるまで次年度もインタビューを継続する。

今後の研究の推進方策

インタビュー対象高齢者の「リクルート」に関しては、日本・米国とも、高齢者の方々の体調悪化や入院等のため当日欠席されインタビューが出来なくなった方がいた。このような事態に対応するため、日・米ともより多くのインタビュー候補者を確保する必要がある。米国においてはこれまでご協力下さっているミシガン大学等、及びその他関係施設の先生方のご協力を頂き候補者の幅を広めたい。また日本では、公益財団法人・ダイヤ高齢社会研究財団等の団体のご協力を頂くことも視野に入れてリクルートを行いたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Religiosity as a Predictor of Health Promotion Behaviors in Elderly Japanese2011

    • 著者名/発表者名
      E.Imamura, C.J.Loveland-Cherry, A.L.Whall, J.S.Seng
    • 学会等名
      10^<th> International Family Nursing Conference
    • 発表場所
      京都市国際会議場
    • 年月日
      2011-06-27
  • [学会発表] Ancestral Wisdom : Living, Caring, and Dying in East Asia2011

    • 著者名/発表者名
      E.Imamura, M.Grudzen, R.Nakasone
    • 学会等名
      American Society on Aging. Aging in America : 2011 Annual Conference
    • 発表場所
      米国カリフォルニア州サンフランシスコ市、ヒルトンホテル
    • 年月日
      2011-04-26
  • [図書] スピリチュアリティ(老年看護学概論:「老いを生きる」を支えることとは)2011

    • 著者名/発表者名
      今村恵美子
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      南江堂

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公開日: 2013-06-26  

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