本研究の目的は、日本とアメリカ合衆国の高齢者のスピリチュアリティと健康・健康増進の関係について調査し、日米で使用できるスピリチュアリティ尺度を開発することであった。31名の日米高齢者に対し半構造化インタビューを実施し結果をNVivo10にて解析、両国共通のコードを同定・統合し25項目を選定した。表面的妥当性を確認後、探索的因子分析(主因子法プロマックス回転)を実施し5因子19項目の尺度を開発した(回転後の累積寄与率:51.2%)。尺度の内的整合性を確認し、英語版尺度も作成した。今後の研究でさらに多様な対象者の意見を聴取し項目を充実させ、確認的因子分析を実施し尺度の信頼性と妥当性を高めたい。
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