研究課題/領域番号 |
22592542
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
纐纈 朋弥 岐阜大学, 医学部, 助教 (40457114)
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研究分担者 |
後閑 容子 岐阜大学, 医学部, 教授 (50258878)
石原 多佳子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (00331596)
玉置 真理子 岐阜大学, 医学部, 助教 (00377681)
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キーワード | 保健師 / 再喫煙 / 妊産婦 / パートナー |
研究概要 |
喫煙習慣を持つ女性にとって、妊娠は禁煙を考える機会となり禁煙する女性も多いが産後に再喫煙する女性も多い。本研究の最終目的は、妊娠期から出産後までの継続した禁煙サポートプログラムを開発することである。その基礎研究として妊娠・出産におけるパートナーの喫煙行動とその関連要因についての調査を行った。 【目的】妊産婦とそのパートナーを対象とした禁煙サポートを検討する基礎資料とするために、妊娠・出産におけるパートナーの喫煙行動の変化とそれに影響を及ぼす関連要因を明らかにする。 【方法】2010年1月~2011年3月に岐阜県G市の4か月児健診対象となる児422人の母親とそのパートナーを対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査項目は、年齢、最終学歴、喫煙状況、受動喫煙の知識、受動喫煙の有無、妊娠判明時における喫煙に対する考え方等。 【結果】422組(母親とそのパートナーのペア)に郵送し有効回答数は、395組(93.6%)であった。妊娠判明前後及び出産後のパートナーの喫煙率は51.6%、45.1%、44.8%であった。妊娠中にパートナーが禁煙した時期は平均±標準偏差3.1±1.9ヵ月であった。妊娠中喫煙を中止した群と喫煙を継続した群では喫煙中止群は喫煙継続群に比べ子どもの数が有意に少なく(p=0.035)、喫煙中止群の妻は妊娠中、パートナーに対しタバコを止めるように強くすすめている者が多かった(p=0.000)。 【考察】妊娠前に喫煙していたパートナーの12.7%が妊娠を機に禁煙していた。喫煙を継続する者は禁煙する者に比べ子どもの数が多かった。また、妊娠中、妻からタバコをやめるよう強く勧められた者ほど喫煙を中止していることが示され、妊産婦とパートナーに禁煙をアプローチして要性が示唆された。
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