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2011 年度 実績報告書

学校・地域連携による子どもと保護者を主体とした家族の生活習慣病予防教育の展開

研究課題

研究課題/領域番号 22592544
研究機関愛知教育大学

研究代表者

藤井 千惠  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70314002)

キーワード生活習慣病 / 予防教育 / ヘルスプロモーション / 学校・地域連携 / 家族
研究概要

今年度は、(1)児童と保護者を主体とした生活習慣病予防教育の取り組み-加速度歩数計による活動量の測定-を1校の小学校で年間を通して実施した。歩数計は科学研究費補助金により購入し、学校に貸与した。児童と保護者と教職員の歩数計による活動量の測定実習は、養護教諭と担任が中心となり、学校とPTAの協働の取り組みとして実施した。役場保健師、栄養士と大学教員は学校全体の取り組みを全面的に支援し、学校保健委員会における親子学習会の折にそれぞれの専門領域の講話をして生活習慣病予防に関する知識を深めてもらうようにした。身体活動量を増やすための具体的な方法について、家庭において親子で取り組めることと学校において教員と子どもたちが取り組めることについて意見を出し合った。活動量の測定を通して、適切な生活習慣について家族で気づき、実行可能で具体的な改善策を家族ぐるみで考えるきっかけになるように促し、教員も一緒に測定実習を行うことで、家庭と学校が一体となって健康力の向上をめざした。年間を通して歩数計を携帯し、毎日の歩数を確認したり、学校保健委員会において親子学習会を開催したりPTA主催の親子集会を行うなど、身体を動かすことに対する意識の向上につながった。
また、(2)平成18年度年度健康調査参加者に対する追跡調査の準備をする中で、当初平成24年度の成人式に合わせて追跡調査を予定していたが、当該対象者の「成人式」の開催が平成25年8月15日であることが判明した。そこで、日程を変更し、役場担当課、教育委員会、検査依頼病院等と大学で具体的な追跡調査の進め方をさらに協議検討することになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

子どもと保護者を主体とした家族の生活習慣病予防教育として、歩数計を使用した運動習慣の向上をめざす活動を児童と保護者および学校の教職員が参加して実践した。年間を通して、家庭と学校が連携して取り組むことができ、この成果を実践研究として報告する予定である。

今後の研究の推進方策

平成24年度には、平成18年度健康調査参加者(平成24年度に20歳になる)への追跡調査を実施する予定であったが、平成25年度に変更する必要が出てきた。「成人式」に合わせて、役場担当課や同窓会、検査委託医療機関等の協力を得て20歳の健康調査を実施する計画であったが、調査対象地域の「成人式」は、全員が20歳を過ぎたお盆に挙行することが判明した。今回の対象者の成人式は平成25年8月15目である。従って、平成24年度は児童生徒の血液検査と生活習慣病予防教育を行い、平成25年度に20歳の追跡調査を実施するように計画を変更する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Association between insulin resistance, cardiovascular risk factors and over weight in Japanese schoolchildren2012

    • 著者名/発表者名
      Chie Fujii, et al
    • 雑誌名

      Obesity Research & Clinical Practice

      巻: 6 ページ: e1-e8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 就寝前のメディア利用が生体リズム及び睡眠の質に与える影響について2012

    • 著者名/発表者名
      植野香織、田中茉奈美、藤井千恵
    • 雑誌名

      愛知教育大学研究報告

      巻: 61 ページ: 53-68

  • [学会発表] 児童生徒のインスリン抵抗性と心血管危険因子と過体重との関連2011

    • 著者名/発表者名
      藤井千惠
    • 学会等名
      第70回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      秋田県民会館(秋田市)
    • 年月日
      2011-10-20

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公開日: 2013-06-26  

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