研究課題/領域番号 |
22592548
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松田 宣子 神戸大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (10157323)
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研究分担者 |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10216658)
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
田中 陽子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (60448727)
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キーワード | ハイリスク児 / 虐待予防 / 保健師 / 連携・調整 / 周産母子医療 / 保健機関 / 福祉機関 |
研究概要 |
研究目的は、ハイリスク児の虐待予防への保健師が行う関係機関との連携・調整機能の有効性を明らかにし、それに対する有効な方法を開発することである。今年度は第1段階の実施である。第1段階は、文献検討、研究計画書の作成および1次調査の実施である。平成18年~22年の過去5年間の医学中央雑誌を「ハイリスク児」「連携・調整」「保健師」「虐待」などのキーワードで検索した。それらから適切な文献を選択し、検討を行った。その結果、ハイリスク児の医療と地域保健との連携に関する文献は多くあり、連携や地域ケアシステムの不備や課題が多くみられた。また保健師とハイリスク児への支援については、家庭訪問での支援の効果やうまく連携が取れていない実態や要因などの報告がみられた。文献検討を踏まえて研究計画書を作成し、倫理委員会の審査を受け、研究を開始した。1次調査は、全国のNICUを持つ総合周産期母子医療センター78施設や地域周産期母子医療センター241施設で地域保健との連携担当者に対して、1次調査票を用いて自記式質問紙調査を実施した。質問項目は、ハイリスク児に虐待あるいは虐待の疑いの事例の有無、院内でのフォローの体制や状況、病院と地域保健との連携の状況などである。また、具体的な連携に関するより詳細な2次調査への参加協力への依頼も含まれている。1次調査は、平成23年3月4日に発送し、平成23年3月25日までを回答の締め切りとしている。現在返送が90通を超えており、ほとんどの施設から2次調査への参加協力の回答が得られている。今後統計ソフトSPSS 19を用いて統計解析を行っていく予定である。
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