研究課題
4年間の研究計画の最終年度であった。今年度は、1.追跡調査、2.データ解析、3.研究成果の発表を行った。1.追跡調査:初回調査に参加した介護者50名に対して、改めて追跡調査の協力について文書で再度意思の確認を行った。研究協力の同意が得られた26名の介護者に調査を行った。内訳は、介護を継続していた者21名、療養者の入所あるいは他界で介護を終えられた者4名、介護者自身の健康問題で介護ができなくなった者1名であった。2.データ解析:ベースライン調査データから、療養者の認知症の有無による介護者のストレスの違いがないか分析したが、主観的ストレス、客観的ストレスとも認知症の有無による有意な差を認めなかった。次に、初回調査時の全介護者を分析対象にて、慢性ストレスの関連要因を検討し、国際学会発表と論文作成を行った。さらに、追跡調査データから、ストレスの大きさによる血圧変動パターンについて検討したが、本研究参加者の中では、有意な差を認めなかった。これは、分析対象数が21件と少ないことが関係した可能性がある。そこで、ベースライン調査時点の血圧が正常範囲の者で、1年後に新たに高血圧と判断された4名について、慢性ストレスや血圧関連要因の特徴を分析を行った。新たに高血圧と判断された介護者は、初回調査時に高い客観的ストレスを示した者が3名と高い主観的ストレスを示したが唾液の分析ができなかった者が1名いた。3.研究成果の発表:6月国際家族看護学会で、慢性ストレスと睡眠障害の関連についてポスター発表を行い、日本在宅ケア学会誌(Vol.17(2))に論文として掲載した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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日本在宅ケア学会誌
巻: 17 (2) ページ: 53- 59