産業看護職にとって必要なコンピテンシーについては、アメリカをはじめ様々な国で論じられているが、コンピテンシーそのもののとらえ方が異なっている。 そこで本研究では、まずコンピテンシーについて共通認識を得るためにコンピテンシーの定義について検討した。その結果、マクレランドの提唱したコンピテンシーの概念について、日本に紹介されている経営、組織心理分析の書籍あ内容を学習し、コンピテンシーの概念としで氷山モデルを参考とすることとした。「コンピテンシーの定義を必要とされる知識や技術の本質を見極め、それらの知識や技術を上手に活用して高い成果をあげる力」とした。 また、相原孝夫氏(HRアドバンテージ代表取締役社長)の提案によるビジネスの世界で用いられている28のコンピテンシーをもとに、看護全般についての28のコンピテンシーを明らかにした.その結果をもとに半構成面接のためのインタビューガイドを作成し、それに則って4例のインタビュー調査を実施した。
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