研究課題/領域番号 |
22592570
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研究機関 | 山陽学園大学 |
研究代表者 |
千田 好子 山陽学園大学, 看護学部, 教授 (10216559)
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研究分担者 |
中尾 美幸 山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (00316126)
林 由佳 山陽学園大学, 看護学部, 講師 (20553978)
福川 京子 山陽学園大学, 看護学部, 講師 (30554216)
中田 涼子 山陽学園大学, 看護学部, 助教 (80554229)
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キーワード | 感染対策 / 地域ネットワーク / 手指衛生教育 |
研究概要 |
感染拡大を防ぐ最重要手段のひとつである、手指衛生行動に関する地域住民の実態を調査し、手指衛生に関する問題点を明らかにし、効果的な手指衛生教育プログラムを作成した。 先ず、本学が所属する平井学区の、連合町内会住民、中学校生徒、小学校児童、幼稚園園児に対し日頃の手洗い行動について質問紙調査を実施した(合計1,168名中988名・84.6%の回収率)。結果、一般に洗い残しが多いとされる拇指・指先・手首は、今回の調査でも洗えていない者が約6割いた。また、帰宅時に比して食事前や動物をさわった後の手洗いを実施する者は少なく、手洗いを「面倒」と考えている者が多かった(中学生79%)。さらに、過去に手洗い教育を受けた者は1割以下である、などの問題点から、手洗いの必要性および、正しい手洗い方法に関して、地域に根ざした教育の必要性が明らかになった。 次に、対象別(学区連合町内会の住民、中学校生徒、小学校児童、幼稚園園児)の教育プログラムを作成した。それは、洗い残しをしやすい部位を強調したポスター、手洗いの必要場面を示したスライド・DVD、手の汚染チェックを行う手洗いトレーニングボックス、紙芝居、デモンストレーションなどを導入した、手指衛生教育プログラムである。 この手指衛生教育プログラムをもとに、平成23年度からは地域住民への教育を実施し、その効果を検証する。そして連合町内会役員、学校など地域社会全体の連携・協力のもとに、感染対策地域ネットワークを構築する予定である。さらに、継続的な教育と啓発活動により、地域連携、ネットワークを強化して行きたい。
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