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2012 年度 実績報告書

元気高齢者への看護・リハビリの協働的介入による継続的介護予防・評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592575
研究機関弘前大学

研究代表者

木立 るり子  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (60197192)

研究分担者 對馬 均  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10142879)
野田 美保子  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (50142881)
齋藤 久美子  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (20113805)
對馬 栄輝  弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70292167)
米内山 千賀子  弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00133851)
大津 美香  弘前大学, 保健学研究科, 講師 (10382384)
北嶋 結  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40552683)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード介護予防 / 老化 / 高齢者
研究概要

本研究の目的は、看護学、理学・作業療法学の協働による継続的な集団的介護予防・個別的な訪問介護予防プログラムにより、対象者の身体機能面のみならず、生活機能面、認知機能面を含めた社会的自立期間の延長をねらうとともに、機能の測定をもって介護予防の評価システムを開発することである。
研究3年目の平成24年度は集団プログラムを実施し、各機能の判定結果は図表にして個人に還元した。以下、運動機能について分析結果を示す。
参加者53名のうち400m歩行を完全に遂行できたのは40名(75.5%)であった。このうち女性が34名(87.5%)と多かった。年齢は65~89歳の範囲で、平均年齢が76.95±5.67歳、前期高齢者は12名(30%)、後期高齢者は28名(70.0%)であった。属性別の運動機能、ストレス得点の検討では有意な差は認められなかった。400m歩行時間は247~493秒の範囲で、平均340.00±64.63秒であり、高齢者で平均的(271~300秒)とされる所要時間よりも低かった。先行研究の年齢別、性別の平均と比べると、全体(t=7.345, p<.001)、前期高齢者女性(t=2.989, p<.05)、後期高齢者女性(t=6.826, p<.001)のいずれも本研究対象者の方が有意に低かった。
開眼片足立ち時間は2.00~60.32秒の範囲で、平均22.16±4.85秒、高齢者の標準と比べると男女とも低い結果であった。
TUGは5.80~13.50秒の範囲で、平均7.92±1.40秒と一般的な基準値(10秒)よりも機能が高い結果であった。これら運動機能のうち年齢との相関は開眼片足立ち時間(r=-.496, p<.01)、およびTUG (r=.358, p<.05)で認められた。400m歩行時間と年齢との相関は認められなかったが、TUGとは相関していた(r=.538, p<.001)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

対象が高齢者という特徴から調査・介入項目の精選が求められる。疲労や飽きがないよう短時間で、簡単にでき、その上で、継続的に参加してもらうためには協力者のメリットや楽しみになる点も多く含める必要がある。平成24年度は自治体の協力を得て集団プログラムを実施することができ、分析を進めている。

今後の研究の推進方策

平成24年度における集団プログラムの結果を学会で公開するとともに、1年後の変化を縦断調査で確認し、分析結果を考察する。平成25年度は介護予防介入も加えながら行い、介護予防評価の有用性を検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The reletionship between bone density and walking speed of the elderly peeple attending the Kotobuki college of T town in Aomori prefecture2013

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Harata
    • 雑誌名

      保健科学研究

      巻: 3 ページ: 61-69

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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