研究分担者 |
米内山 千賀子 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00133851)
對馬 均 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10142879)
大津 美香 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (10382384)
齋藤 久美子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (20113805)
北嶋 結 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40552683)
野田 美保子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (50142881)
對馬 栄輝 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70292167)
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研究概要 |
平成25年度は10月に集団調査、9-10月にウォーキング介入を実施した。 A町の高齢参加者51名のうち男性は4名。年齢は65~90歳(平均77.41±6.33)歳、前期高齢者17名(33.3%)のうち男性は1名であった。前年からの継続参加者は30名(58.8%)、転倒経験のある者は17名(33.3%)、このうちの前期高齢者は5名であった。独居高齢者は15名(29.4%)であった。年齢と運動機能との相関が認められ、前期高齢者の方が後期高齢者と比べて開眼片足立ちは長く保持でき(U=125.000, p<.001)、TUG時間が早く(U=57.000, p<.000)、400m歩行が早かった(U=70.000, p<.000)。転倒経験者(17名)とそうでない転倒未経験者において、転倒経験者の方が400m歩行がゆっくりであった(U=178.000, p<.048)。なお、転倒経験者と年齢との有意な関係は認められなかった。 年齢と認知機能との関連では、前期高齢者の方が後期高齢者と比べて、手先の動き(運動得点)がよく(U=165.000, p<.014)、共通単語得点もよかった(U=175.000, p<.023)。継続参加者がファイブ・コグ検査を経験していることによる得点の向上は認められなかった。また、独居高齢者と家族同居高齢者において、認知機能、運動機能、ストレスチェックのいずれにも有意な差は認められなかった。 集団調査の結果は介護予防の効果を評価しがたく、今後も継続調査が必要である。集団調査を実施する介護予防上の有効性として、実施と結果を期待して継続されること、仲間の継続が挙げられる。 ウォーキング介入では、定期的な集会を持った群と自己ウォーキングだけの群のいずれも放棄した者はなく継続できた。これには、自己、他己の双方からのモニタリングが有効であったと考えられる。
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