研究課題/領域番号 |
22592578
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
内田 陽子 群馬大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (30375539)
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研究分担者 |
上山 真美 群馬大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (90451723)
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キーワード | 認知症 / ケア / アウトカム / 質改善 / 評価 / 高齢者 |
研究概要 |
本研究は、筆頭研究者がわが国で初めて開発した認知症ケアのアウトカム評価方法を活用し、認知症ケアの質向上に役立てるシステムを構築することにある。そこで、本研究の目的を以下に設定した1.現場に定着、浸透できるように認知症ケアのアウトカム評価方法のシステム化を行う。2.1のシステムを使って、認知症患者を評価し、実施されたケア、アクションプランとの関連をも客観的に分析する。3.アウトカム評価とアクションプランを迅速に効果的に立案・実施する効果・効率的なシステムをつくる。以上、特に、今年度は認知症ケアのアウトカムを高めるケアの質改善の本格的なシステムづくりを目指し、研究に取り組んだ。 その結果、1、ソフト開発したアウトカム評価票を実際のデータを入力し、起動力、実用化を確認した。2.認知症ケアのアウトカム評価票手引書をバージョンアップし、日本語だけでなく英語と韓国語版を作成し、手引書に追加し、認知症ケアの現場に配布した。3.韓国の大学において本システムを紹介し、海外での実用化を目指し研究会議を開催した。4.わが国のグループホーム、介護老人保健施設において実際に認知症高齢者にシステムを使い、困難事例に対してアウトカムを高めることができた。5.アートセラピーやレクリエーション等の介入研究で認知症ケアの評価票として使用できるか検証した。6.認知症ケアのアウトカム評価票の妥当性・信頼性を検証し、英語論文にまとめ学会誌に掲載した。7.4・5については学会や論文投稿、書籍で本研究成果をまとめ、世に公表した。以上の成果を得ることができた。今年度は、システムの妥当性と実用化、構築化だけでなく、国内外の普及を目指して、さらに前進した研究実績を残すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度は、システムの妥当性と実用化、構築化だけでなく、国内外の普友を目指して、英語論文の発表掲載、日本語による書籍の出版さらに前進した研究実績を残すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
システムの構築について図式化、書式化し、普及を図る。
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