研究課題/領域番号 |
22592583
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
平松 知子 金沢大学, 保健学系, 准教授 (70228815)
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研究分担者 |
泉 キヨ子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20115207)
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60190089)
谷口 好美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (50280988)
正源寺 美穂 金沢大学, 保健学系, 助教 (80345636)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 転倒予防 / 高齢者 / フットケア / セルフケア |
研究概要 |
地域高齢者の転倒を予防する足部機能評価指標について、足指圧と転倒との関連を明らかにした。さらに、高齢者が自らの転倒リスクに関心をもって安全・簡便に、タイムリーに数値化できる指標として、足指圧と最も関連の高い足部の筋力と多くの先行研究で明らかにされている動的バランスを選定した。次に、地域高齢者の転倒予防に関するセルフケア能力向上を目指し、足指運動前後の立位姿勢の安定と転倒に関する意識を明らかにし、ケアの影響について検討した。対象者は外反母趾など足指部に変形のない地域高齢者のうち同意を得た30名であり、セルフケアとして実施できる3種類の足指運動を紹介した。同時に、立位姿勢の安定性向上と足部に関する情報提供を行った。9ヶ月間追跡できた22名について、足指運動紹介前および紹介後3・6・9ヶ月後に筋力とバランスを測定した。また、転倒に関連した認識を調査した。運動実施状況から運動あり群と運動なし群に大別し、ケアの影響について検討した。結果の概要は以下のとおりである。運動あり群は10名、なし群は12名であった。転倒経験は3名であり、いずれも運動なし群であった。運動なし群のほうが転倒恐怖を感じ、転倒を身近なことと捉えていた。足部への関心がとてもある者は、開始時は運動あり群40%、なし群55.6%であり、9ヶ月後はそれぞれ70%、41.7%であった。9ヶ月後の足部の筋力は、開始時と比べて運動あり群は高値、運動なし群は低値であった。動的バランスについて、ファンクショナルリーチテストの結果は、開始時と比べて運動あり群は+2.3㎝、運動なし群は+1.1㎝であった。今回の結果から、足指運動の意義および実際について紹介することが、運動習慣につながり、筋力およびバランスの向上を認めたことから、地域高齢者の転倒予防に向けたセルフケア能力向上に有効であるとの示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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