研究課題/領域番号 |
22592594
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研究機関 | 日本赤十字秋田看護大学 |
研究代表者 |
藤井 博英 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 教授 (60315538)
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研究分担者 |
宇佐美 覚 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 講師 (20289763)
牟田 能子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 助教 (30465801)
入江 良平 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60193702)
大和田 猛 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (90194323)
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キーワード | 自死遺族 / グリーフワーク / 民間信仰 / イタコ / サポートシステム / カミサマ |
研究概要 |
本研究目的は、自殺遺族のグリーフワークにおいて、青森県に特徴的な民間信仰である「イタコ」や「カミサマ」が自死遺族と死者とのコミュニケーションの仲介となる「口寄せ」により、どのように効果的にサポートができ、悲嘆を乗り越えることができたかを明らかにし、対照群として「イタコ」や「カミサマ」のサポートを受けていない自死遺族の回復過程と比較することでより明確にして行くことである。 1.インタビューの概要 自死遺族の中で、シャーマン(イタコ、カミサマ)を訪れた3名と、自死遺族の方4名、合計7名にインタビューを行った。遺族との面会回数やインタビューは、一人につき約3~5回程度とし、信頼関係を築きながら進めた。インタビューによる気分不快や精神状態の不安定などの精神的侵襲はみられなかった。今後、SPSSのテキストマイニングを用いて解析する予定である。 2.講習会の開催 ビハーラ秋田会員、曹洞宗月宗寺住職、袴田俊英氏を招いて、「自死遺族の方々への支援の現状と在り方について理解を深める」、「自死遺族のグリーフワークを促進するサポートグループを構築のための布石とする」ことを目的に、平成24年3月19目(月)17:00~20:00に本学にて講習会を開催した。 本研究メンバー、本学大学院生3名が参加した。ビハーラ秋田の活動と袴田氏の経験から、専門的なサポートシステムの重要性と共に、自助グループの必要性などについて理解を深めることが出来た。また、自遺遺族の方々へのサポートの在り方について具体的に理解を深めることができた。今後、サポートシステム構築に向け、具体的に情報収集やネットワーク作りをしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集に時間を要し、それに伴って解析もやや遅れ気味であるため。
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今後の研究の推進方策 |
自殺遺族の方へのインタビュー結果については、今後、SPSSのテキストマイニングを用いて解析する予定である。 また、サポートシステム構築に向けては、具体的に情報収集やネットワーク作りをしていく予定である。
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