研究課題/領域番号 |
22592596
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
善生 まり子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (20292394)
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研究分担者 |
瀬戸 僚馬 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (20554041)
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キーワード | 在宅支援 / アクションリサーチ / 入院患者 / 家族 / プログラム |
研究概要 |
今年度(2年目)は、研究フィールドにおいて退院調整看護師と筆者の協働による在宅アクションリサーチ(前年度継続)および海外調査、研究成果について論文発表、学会発表を行った。昨年度の海外調査について、論文(善生まり子:フランスの在宅入院制度および在宅ケアシステムについて看護の観点から学ぶ~(財)日本訪問看護振興財団「フランスの訪問看護事情視察」に参加して~(単著)2012.3埼玉県立大学紀要13巻:139-147)にまとめた。学会発表は、(1)善生まり子:在宅への移行支援に関する実践上の課題一在宅医療支援チーム員のグループ討議より,第31回日本看護科学学会講演集:328、(2)Mariko Zensho, Hajime Toda : Characters of Supportneeds for in-home care elderly Discharge Inpatients in Kaifukuki Rehabilitation Ward-Using MDS-HC2.O coauthor, the 15th EAFONS. Singapore. (JURNAL of NURSING INTERVENRIONS):67-68、(3)善生まり子、高橋良子、林三和子:A市介護支援専門員有志の会会員のアセスメントツール活用に係る現状と課題,第16回日本在宅ケア学会学術集会講演集:130。海外視察は、「欧州地域ケアの実際と教育自主協力グループ視察研修」に参加し、イギリスロンドンシティ大学での看護学教育の実際・イギリスマギーズがん患者支援センターを視察した。イギリスマクミランナース(高度教育・実践がん看護師)の講義・意見交換を行った。オランダBuurtzorg(民間在宅支援事業所)を視察・同行訪問した。視察内容の一部は、越谷市高齢介護課主催の「包括的・継続的ケアマネジメント」研修にて、地域包括支援センター職員、病院の医療連携部門職員へ発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究フィールドおよび研究協力者との連携・調整により、事例選定および在宅アクションリサーチの理解には苦慮した点もあったが、概ね当初の予定どおり調査は進行した。現在、まとめ整理しプログラム化している。本研究で作成した退院調整看護師による活動指針の試案項目は、院内の情報システムに設定し、平成24年度活用する予定である。海外視察は、当初のフランスの在宅入院制度、イギリスの地域ケアに加えオランダの在宅医療事情を把握できた。研究成果については、論文、学会発表、研修会での発表等により随時、公表できた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度(最終年度)は、在宅アクションリサーチの結果、および海外視察等の成果をもとに、研究フィールドにおいて、入院患者と家族への縦断的支援プログラム化とその運用を検討し、評価項目を設定する。研究成果は報告書にまとめ、随時、公表していく。
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