研究課題/領域番号 |
22592600
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
川島 和代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
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研究分担者 |
藤田 三恵 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50554854)
中田 弘子 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (70551167)
木森 佳子 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (30571476)
橋本 智江 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (30515317)
林 一美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30279905)
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キーワード | 介護 / 痰の吸引 / 経管栄養 / 連携 / 教育デザイン |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者ケアの実践現場における生活関連の医療行為(口腔内吸引と経管栄養)の担い手である看護職員と介護職員のより良い連携に向けた口腔内吸引と経管栄養に関する教育内容を吟味、実施し、効果的な連携の在り方や要介護高齢者とその家族のQOLの維持・向上への寄与を明らかにすることである。 平成23年度は、過去3年間にわたって研究者らが実施した「介護職が実施できる医療行為等のセミナー」に参加した介護福祉士305名を対象に、研修内容の評価を目的に調査を行った。回収状況は162名(53.1%)から回答が得られた。男性26名、女性134名、未記入2名であった。年代は30代が最も多く52名(32.0%)、次いで40代(30.9%)、50代、20代と続いた。所属は介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)が58名(35.8%)と最も多く、次いで、介護療養型医療施設31名(19。1%)、介護老人保健施設、通所介護施設、グループホームの順であった。研修における難易度について問うたところ、「まあまあわかった」・「わかった」と回答した者が講義では86.4%、実技では90.8%に上った。講義と実技を組み合わせた研修方法は効果的であったと考える。内容でも介護職に必要なからだの知識やケア方法に関する習得状況を尋ねたところ、イメージできるようになったと回答している割合が7割以上見られた。さらに本研修の満足度について問うたところ、「満足している」と回答した者が、79.6%と8割近い回答が得られた。一方で、研修終了後の看護職との連携についての設問では、連携に変化無しが114名(70.4%)であった。しかし、変化有りと回答した者は46名(28.4%)であり、そのうち改善したと回答した者が44名、9割以上を占めていた。看護と介護の連携を重視した研修の取り組みは介護職員の認識を変えるのに一定の効果があった事が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
自己の博士論文の執筆と重なり、時間的に本研究のウエイトが充分に割り当てられなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度より開始され左「たんの吸引等の研修事業」のコーディネートとして関与しており、看護職・介護職双方に連携教育するフイールドは得ている。研修事業に参加した方々に研修評価を頂きながら、看護と介護の連携の基本を踏まえたテキスト執筆に向けて準備をすすめている。
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