研究課題/領域番号 |
22592602
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山田 浩雅 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60285236)
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研究分担者 |
岩瀬 信夫 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40232673)
中戸川 早苗 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (60514726)
糟谷 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10553357)
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キーワード | 精神障害 / 早期予防 / 精神保健教 / 思春期 / メンタルヘルス |
研究概要 |
本研究で、小・中学生に対して、精神疾患および精神障害についてどの時期にどのような早期精神障害予防教育が必要であるのかを取り上げ、そして「こころの健康教育」実施を可能にするための戦略を立てることである。 早期の精神障害予防における心の健康教育について、現在の小・中学生が学校保健で学習する「こころの健康教育」の教材の現況を知ること、さらに精神障害者および精神障害を抱える障害者家族が望むこころの健康に関する教育について明らかにし、さらに学校保健の現況との相違、今後進められるべき精神保健の啓蒙について示唆することを目的としている。平成23年度計画では、現況の精神保健教育のプロトコールの小冊子を用いて、障害者およびその家族にインタビューを実施し、精神疾患および精神障害についてどの時期にどのような精神障害予防に関する保健教育が必要か、障害者家族が望むこころの健康に関する教育に焦点をあて質的な研究方法でデータの分析を行った。 Step3)インタビューデータ収集期間:平成23年9月から平成24年2月 インタビューの実施の流れ(1)家族会の会長に、研究の目的と研究倫理について説明する。家族会員に研究の目的と参加者の権利について説明し、研究参加の同意を得る。同意が得られた参加者には小冊子を手渡した。インタビューはプライバシーが保証されるように配慮し、参加者の希望を尊重し、作成した小冊子とインタビューガイドに沿いながら、小・中学生に精神に関する教育が、いつから、どのような内容で学習できると良いかを焦点をあてながらインタビューを実施、その際は、ICレコーダーで録音、およびフィールドノートの作成をさせていただいた。 精神障害者をもつ家族が望むこころの健康教育について、必要な時期、言葉や内容について得られたデータを整理し、内容を分析している段階である。データ分析期間およびアンケート作成期間:平成24年3月から平成24年8月
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成22年度計画からの新学習指導要領の改正に関連する冊子作成進行の遅れ、平成23年6月開催の日本精神保健看護学会名古屋大会の事務局長を担当するなどにより進行が遅延した点、また、家族会の家族の研究協力者が多くあったため、インタビュー期間が予定より長くなり、データ整理、分析に時間がかかっている状況である。それらにより1年から半年程度の計画が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
上記の11.現在までの達成度で述べたように、遅れによって当初計画を変更せざる得ない状況がある。 計画ではStep6)の量的研究を実施し、論文作成まで進める予定であったが、現在Step4)のインタビュー内容分析段階である。そのため当初の目的をできるだけ達成するための方策としては、最終年度でもあるため、まずこの段階におけるデータを質的にまとめて論文化し、年度内に成果発表すること。さらにそれを基にアンケートを作成し、量的研究をする上で大学倫理委員会を通し、調査をする段階まで実施したいと考えている。
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