研究課題/領域番号 |
22592606
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
住吉 和子 岡山県立大学, 地域共同研究機構, 特任准教授 (20314693)
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研究分担者 |
四方 賢一 岡山大学, 医学部, 教授 (00243452)
金 外淑 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (90331371)
山下 眞宏 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (30230428)
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キーワード | 糖尿病性腎症患者 / 患者教育 / サポートシステム / 開業医 |
研究概要 |
今年度は、S市内の内科医を対象に、糖尿病腎症教室に関する認識及び研究の協力の可能性について、ニーズを明らかにするために医師会の協力を得て、調査を用いたアンケート調査を実施した。昨年度アンケート調査を実施したA市内で、研究協力が得られた医療機関の患者を対象に、開発した介入プログラムを用いて、腎症患者を対象とした教室を開催した。 1.S市内の医師会に登録がある内科医62名への調査結果 62名中17名(回収率27.4%)から回答を得た。糖尿病患者を診察している医師の専門分野は、消化器内科、循環器内科、内分泌内科、内科、血液内科、血液透析、糖尿病、消化器外科、整形外科、訪問診療と多岐にわたっており、糖尿病の専門医は1名のみであった。1か月に診察している糖尿病患者数は、1707名(4名~332名/17施設)であり、2期から4期の糖尿病性腎症患者が716名含まれている可能性が考えられた。微量アルブミン尿を「定期的に測定している」もの、2名(11.8%)、「一度は測定している」もの10名(58.8%)で、約7割のものが一度は測定していた。糖尿病性腎症のためのプログラムがあると回答したものは1名であったが、約9割は糖尿病性腎症教育プログラムに関心があると回答した。 2.A市内の研究協力が得られた医療機関で教育介入 研究への協力が得られた2施設から9名の患者の紹介があり、9名を対象に2か月に1度の糖尿病性腎症教室を開始した。参加者は70~80歳代であるため、最新の情報が分かりやすく楽しく学べる工夫をしている。2か月に1度の教室であるため、患者、主治医、研究者がチームを組み、介入の効果を上げる試みを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教室の開催のための準備に時間がかかり、第1回目の教室開催が予定より数か月遅れたため、計画がやや遅れている。しかし、24年度には当初の予定通り、フォローアップ教室まで終了できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
医師会の医師を対象とした調査結果は現在学術誌に投稿中である。明石市と総社市の糖尿病教室の介入結果を整理し、学術学会に公表する予定である。
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