研究課題/領域番号 |
22592606
|
研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
住吉 和子 岡山県立大学, 地域共同研究機構, 准教授 (20314693)
|
研究分担者 |
四方 賢一 岡山大学, 大学病院, 教授 (00243452)
山下 眞宏 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (30230428)
金 外淑 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (90331371)
冨岡 加代子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (90368671)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 腎症教室 / 糖尿病性腎症 / 多施設共同 |
研究概要 |
A市内およびS市内の内科を標榜する医療施設から、糖尿病性腎症患者を紹介していただき、2か月に1度の腎症教室を3回シリーズで開催し、その評価を行った。 A市では、2施設から9名の患者が参加したが、そのうち腎症患者は4名、3回目すべてに参加した者は4名であった。S市では、2施設から3名が紹介されたが、教室への参加者は1名、教室案内のリーフレットを見て自主的にで参加した者が2名の合計3名で、全て腎症を発症していない糖尿病患者であった。参加者は60~80歳代であるため、教室に参加しやすいように、交通の便の良い公民館などで教室を開催した。教育プログラムは、A市は腎症の管理を中心に、S市は糖尿病の管理を中心に組み立てた。教室は、参加者の体験を共有する集団教育と個別面接を組み合わせて実施した。 教室の健康面への評価は、教室開始時と終了後6か月の検査データを比較すると、HbA1cでは有意な変化は見られなかったが、血圧が190/102mmHgから148/86mmHg、147/91mmHgから110/70mmHgと下降していた参加者が2名あった。これは、A市の教育プログラムの中に、塩分制限の具体的な方法を盛り込んでいた影響もあると考えられる。腎症教室に参加することで、参加者が血圧を下げる具体的な方法を知り、生活の中で実施することが可能になれば、腎症の発症や進展の予防が容易になると考える。今後、具体的な塩分制限の方法および血圧を下げる方法について、教室のプログラムに導入していく予定である。参加者の教室の感想は、「教室は楽しかった」「皆さんとお話できてよかった。」という意見が聞かれ、教室は、参加者の仲間づくりや療養生活を考える直す機会として有効であったと考えられる。しかし、多施設で共同教育システム構築については、紹介していただいた主治医との連携の在り方などについて、今後検討が必要である。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|