研究課題/領域番号 |
22592610
|
研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
畦地 博子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80264985)
|
研究分担者 |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
畠山 卓也 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00611948)
槇本 香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (00611972)
和泉 明子(能瀬明子) 高知学園短期大学, その他部局等, 講師 (20637805)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 精神科看護 / アカウンタビリティ / 服薬支援 |
研究概要 |
本研究は、精神科看護師を対象とした服薬支援におけるアカウンタビリティ向上のための教育プログラムを作成することにある。平成23年度から24年度前半に、服薬支援において看護師が担っている役割を明らかにし、その責任範囲を明確にすることを目的とした調査を実施。看護師12名、医師4名、薬剤師1名、精神保健福祉士1名、心理士1名、当事者および家族7名の計26名よりデータを得た。そのデータを看護師から得られたデータと、コメディカル、当事者や家族から得られたデータに分け分析した。看護師のデータから、看護師は、【安全管理】【治療効果の向上】【生活への取り入れ】を目的に、基本的な『知識』をもとに、『判断』し、服薬支援の『実施』を行っており、『実施』では「介助」「当事者教育・トレーニング」「意志決定支援」「連携」「スタッフ教育」「システム構築」の技術を用いていることが明らかにされた。技術の発達と言う視点でさらに分析し、1段階:当事者・家族を対象とし基本的な服薬支援が行える、2段階:当事者・家族を対象とし対象に応じた服薬支援が行える、3段階:より質の高い服薬支援を行うために 1.スタッフの教育が行える、2.コメディカルの調整が行える、3.システムの構築が行える、の3段階5ステップが抽出された。また、コメディカル、当事者や家族のデータからは、“生活に寄り添った援助者”、“遠からず近すぎない距離をもった援助者”、“医学的な知識を有する援助者”の3つの要素が抽出され、この3点がバランスよく存在することが、服薬支援における看護師としての専門性ではないかと考察された。これら二つの結果をもとに、知識の確認から、第1~3段階への発展を考慮し、ケーススタディ的に、生活場面からの判断と実践、それに関する報告を、看護スタッフ、医師、コメディカル、当事者・家族へ行うことを想定した教育プログラムを提案した。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|