研究課題/領域番号 |
22592626
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
山村 江美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (90340116)
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研究分担者 |
蒔田 寛子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (10550254)
冨安 眞理 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (50367588)
長澤 久美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (80516740)
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キーワード | 終末期在宅がん療養者 / 在宅での看取り / 看取りを行う家族 / 家族看護 |
研究概要 |
在宅がん療養者を自宅で看取る家族を支援する訪問看護実践モデル案を作成するにあたり、第1次調査を実施した。第1次調査の目的は、訪問看護師が実践している、在宅がん療養者を自宅で看取る家族支援という行動は何かを質的研究で抽出することである。 常に同じ調査者が訪問看護師の訪問に同行し、看護ケアに所要する約1時間参加観察法を行い、家族へのインフォーマル・インタビューも行った。調査者は、「観察者としての参加者」という立場に準じて参加観察を行った。訪問宅件数は4件であり、同一宅への同行訪問を繰り返し、延べ件数は9件となった。 参加観察の視点は5つの観察項目に沿って行い、観察した内容は、訪問終了後フィールドノートにまとめた。また、観察によって把握した内容は、訪問看護師には半構成的面接法によって確認し、家族には日常生活の行動に制限が加わることがないように留意し、自然な関わりの中でインフォーマル・インタビューによって確認を行った。 参加観察法を調査方法として選択したのは、インタビューでは言語化されにくい訪問看護師の家族支援という行動を把握すること、家族の言語化されていない行動や表情を把握するためであったが、これによって在宅がん療養者と看取る家族の支援に時間の多くを費やしている内容を把握するに至った。この結果をまとめ、2011年度中に学会発表を行い、訪問看護実践モデル案を作成していくにあたり、広く意見を求めていく。
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