研究課題/領域番号 |
22592630
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研究機関 | 宇部フロンティア大学 |
研究代表者 |
田中 正子 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 講師 (60515807)
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研究分担者 |
二宮 寿美 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 助手 (20516356)
河野 保子 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 教授 (80020030)
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キーワード | 在宅療養継続 / 医療依存度 / 医療依存点数化 / QOL / 介護負担感 |
研究概要 |
本研究は、在宅療養者の医療状況と家族の介護状況に焦点を当て、在宅療養継続要因を明らかにすること及び在宅療養者の医療依存状況を総合的に判断し、客観的な指標を導き出し点数化することを目的としている。平成20年11月~平成23年3月までに下記の研究活動を実施した。 1. 医療依存のある在宅療養者及び家族介護者の実態調査(52組実施) 研究者2名が、調査に同意の得られた療養者及び家族介護者に対し療養者宅を訪問し、各々個別に聞き取り調査を実施した。 2. 医療従事者に対する調査 上記52名の在宅療養者について、医療従事者が認識している医療依存度をVAS尺度を用いて調査した。 3. 在宅療養者の医療依存状況点数化の試み 上記52名の在宅療養者の医療依存状況の実態から、疾患・医療処置・健康水準の3項目について、医療従事者と話し合いながら得点化した。 4. 在宅療養者及び家族介護者の調査の分析(対象者:(1)27組(2)51組) (1)在宅療養者の医療処置数は平均3.78±2.38、医療従事者が考える医療依存度の平均は50.74±26.27であり、強い正の相関があった(r=.70)。家族介護者の生活満足度は高く、介護負担感は低かった。 (2)今回研究者が作成した在宅療養者の医療依存状況得点は、医療従事者が考える医療依存度と正の相関があり(r=.671)、点数化の作成モデルとして妥当性があることが示唆された。家族介護者の介護負担感との相関は無かった。
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